Scope拡大鏡を使った治療

サージテル

当院では保険治療や自費治療を含めあらゆる治療でスコープ(拡大鏡)を使用しております。

現在は高性能LEDライト付きサージテル8倍と10倍の高拡大のものを使用しています。

ちなみににこのLEDライト付きサージテル2つでマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を購入できる程高価な物でもあります。

一般的に肉眼では0.2mmの物を見るのが限界といわれていますが実際には見てるのと見えてるのでは大きな差があります。

特に昨今ではMI治療(最小限の治療の介在で最大の治療結果を得ること)の重要性が明らかになった今、虫歯のみを最小限にかつ適確に取り除くことは歯の保存には極めて重要な事です。

当院、この高倍率拡大鏡を用いた精密治療には自信があります。

使用する患者さまのメリット

  • 虫歯の取り残しが防げるので再発防止に有利
  • 人工の詰め物をする際に見えにくい箇所であっても精密に段差や隙間なく詰め物が出来るため長持ちしやすい
  • 被せ物や詰め物の境目が適合の良い仕上がりになるため再発防止に有利
  • 症例にもよるが神経を保存するなどの特殊治療で力を発揮する事ができるため神経の保存に繋がる
  • 根管治療の時に肉眼より遥かに多い情報が術者に入ってくるため根管治療が可能になり予後が良好
  • 歯根の先に膿の袋ができ、かつ根管治療では治癒が不可能な場合、歯根端切除(一部の歯根ごと膿の袋を取り除く治療)が行う事が出来るため歯の保存にも有効
  • 歯の根っこに穴があいていた場合、抜歯の適応になるが、予後良く修復する事も可能なため歯の保存に有効
  • 抜歯の際に根の先や破片が残った場合、肉眼だと暗くて見えないため暗中模索の治療になるがLEDライト付きなので全て明視野のもと治療が行える

などが挙げられると思います。

マイクロスコープと高倍率拡大鏡の違いと私の見解

これについてはどちらも一長一短あります。まずマイクロスコープの長所は何と言っても3〜20倍位まで拡大出来るので全ての治療に適応できかつ拡大鏡よりも高倍率での治療が可能であるといったところでしょう。

もう一つマイクロスコープの大きな特徴として実際治療を行っているところを撮影出来るので、患者さまにもどういった治療をしてるか実際に画像で確認してもらえるといった長所があると思います。

一方、一般的な短所はと言うととても大きな器具のため移動が困難でほとんどの場合移動式のものであってもチェアー備え付けになってしまう事が多い。そのため結局は保険治療において限られた患者さまの使用になりがちになるのと全ての症例にも使われなくなってしまうと言う事でしょうか。