ホワイトニングはどっちを選ぶ?オフィスとホームの違いを整理

写真に写った自分の歯の色が気になった、人前で話す機会が増えた。ホワイトニングを考えはじめるきっかけは、そんな日常のひとコマであることが多いように思います。大阪市西区・九条の当院でもご相談は少なくありません。

ただ、いざ調べてみると医院で行う方法とご自宅で行う方法があり、どちらを選べばよいのか迷われる方がほとんどです。この記事では、二つの方法の違いを仕組みから整理し、選ぶときの判断材料と、始める前に知っておいていただきたいことをお伝えします。

目次

  1. 歯の色はどこで決まっているのか
  2. オフィスホワイトニングとは
  3. ホームホワイトニングとは
  4. 組み合わせるという選択肢
  5. 始める前に確認しておくこと
  6. しみることがあります
  7. 白さを保つために
  8. まとめ|目標の時期と続けやすさで選びます

1. 歯の色はどこで決まっているのか

歯の見た目の色は、表面のエナメル質と、その内側にある象牙質の色が重なって決まります。エナメル質は半透明なので、内側の象牙質の色がそのまま透けて見えます。加齢とともにエナメル質が薄くなり、象牙質の色が濃くなるため、年齢を重ねるほど黄ばんで見えやすくなります。

表面の着色と内側の変色は別のもの

コーヒーやお茶による着色は表面に付いた汚れで、これはクリーニングで落とせます。一方、歯そのものの色が濃くなっている場合は、表面を磨いても変わりません。ホワイトニングが対象としているのは後者です。まずどちらなのかを見極めるところから始めます。

歯が黄ばんで見える理由 1 表面の着色 飲食物による汚れ クリーニングで対応 2 加齢による変化 象牙質が濃くなる ホワイトニングの対象 3 詰め物の変色 材料が古くなる 白くはならない 4 内部からの変色 神経を失った歯など 別の方法を検討 表面の着色か内側の変色かで、選ぶ方法が分かれます

▲ 原因によって、必要な対応が変わります

2. オフィスホワイトニングとは

医院で行う方法です。歯ぐきを保護したうえで薬剤を塗り、専用の光を当てて反応を進めます。1回の施術でまとまった変化が出やすいことが特徴で、来院してその日のうちに結果を感じていただけます。所要時間はおおむね1時間前後です。

予定が決まっている方に向いています

結婚式や面接など、日程が決まっている場合には計画が立てやすい方法です。ただし1回で目標の明るさに届かないこともあり、その場合は複数回に分けて進めます。回数の目安は、はじめの診察で現在の色を確認したうえでお伝えします。

オフィスホワイトニングの流れ 1 診察・確認 むし歯と色の状態を確認 2 クリーニング 表面の着色を落とす 3 薬剤と光 保護したうえで施術 4 色を確認 次回の計画を立てる 必要な回数には個人差があり、色の変化には差があります

▲ 来院したその日のうちに施術まで進みます

3. ホームホワイトニングとは

ご自宅で行う方法です。医院でお口に合ったトレーを作り、指示された濃度の薬剤をご自身で入れて、決められた時間装着していただきます。毎日少しずつ進めるため変化はゆるやかですが、そのぶん色が戻りにくいとされています。

続けられるかどうかが結果を決めます

装着する時間と日数が結果に直結するため、生活のリズムに組み込めるかどうかが鍵になります。就寝前など、決まった時間に習慣として行える方に向いています。途中で分からないことが出てきた場合は、通院時にご相談ください。

オフィスとホームの比較 比較項目 オフィス ホーム 行う場所 医院で ご自宅で 1回の時間 1時間前後 毎日決まった時間 変化の速さ 早く出やすい ゆるやかに進む 色の戻りやすさ 比較的戻りやすい 戻りにくいとされる しみやすさ 感じることがある 比較的おだやか 通院の回数 回数分の来院が必要 少なく済む 続ける手間 来院のみ 毎日の装着が必要 向いている方 日程が決まっている じっくり進めたい

▲ 求めるものによって、向いている方法が変わります

4. 組み合わせるという選択肢

二つの方法は、どちらか一方しか選べないものではありません。医院での施術でまず明るさを引き上げ、その状態をご自宅で維持していくという進め方もあります。それぞれの弱点を補い合うため、目標がはっきりしている場合には検討していただく価値があります。

費用と手間のバランスで決める

組み合わせる場合、費用も手間も両方の分だけかかります。どこまで求めるかによって適した選び方は変わりますので、ご希望をうかがったうえで一緒に決めていきます。まずは片方から始めて、様子を見て追加する形でも構いません。実際、はじめから両方を予定される方より、片方を試したうえで物足りなさを感じたときにもう一方を足す、という進め方を選ばれる方のほうが多い印象です。途中で方針を変えていただいても差し支えありません。

選ぶときの目安 オフィスが向いている方 ・予定の日程が決まっている ・早く変化を感じたい ・自宅での手間を避けたい ・まず結果を見てから考えたい ・装置の管理が苦手 ホームが向いている方 ・時間をかけてよい ・色を長く保ちたい ・通院の回数を減らしたい ・毎日の習慣にできる ・しみやすさが気になる

▲ 生活のリズムと目標時期から考えると選びやすくなります

5. 始める前に確認しておくこと

ホワイトニングは、むし歯や歯周病がある状態では行えません。薬剤がしみて強い痛みが出たり、炎症を悪化させたりするおそれがあるためです。そのため、はじめに診察で口の中の状態を確認し、必要があれば先に治療を済ませてから進めます。

白くならない部分があります

詰め物や被せ物、差し歯といった人工の材料は、薬剤で色が変わりません。周囲の歯だけが明るくなると、かえって色の差が目立つことがあります。前歯に人工物が入っている場合は、あとから作り直すことまで含めて計画を立てておく必要があります。

始める前に確認したいこと 治療していないむし歯がある 歯ぐきから出血することがある 前歯に詰め物・被せ物がある 神経を失った歯がある 強い知覚過敏の自覚がある 妊娠中・授乳中である 妊娠中・授乳中の方は施術を控えていただいています

▲ 当てはまる項目があれば、先に対応が必要な場合があります

6. しみることがあります

施術のあと、冷たいものがしみたり、歯がピリピリしたりすることがあります。多くは一時的なもので、時間の経過とともにおさまります。ただ、感じ方には個人差があり、もともと知覚過敏がある方では強く出ることもあります。無理をせず、間隔を空けて進める方法もあります。

がまんせずにお知らせください

しみる症状が強い場合は、薬剤の濃度や施術の間隔を調整することで負担を減らせます。ご自宅で行っている最中に不安を感じたときも、次の通院を待たずにご連絡ください。中断して様子を見るという判断も、選択肢のひとつです。

無理のないペースで進める 調整 しながら進める しみにくい場合 予定どおりに進めます しみが強い場合 濃度や間隔を見直す 不安があるとき 中断して様子を見る 症状の出方や続く期間には個人差があります

▲ しみ方には個人差があるため、ペースは人によって変えます

7. 白さを保つために

ホワイトニングで得た明るさは、永久に続くものではありません。飲食物による着色は日々積み重なりますし、加齢による変化も進みます。どれくらいで戻るかは生活習慣によって差が大きく、一律にお伝えすることは難しいのが実際のところです。

定期的なクリーニングと組み合わせる

表面に付いた着色は、定期的なクリーニングで落とせます。ホワイトニング後の色を保つという観点でも、検診に通っていただく意味は大きいと考えています。必要に応じて、ご自宅での追加の施術をご案内することもあります。

施術後の色の経過と対応 直後 もっとも明るい 着色しやすい時期 色の濃い飲食を控える 数か月 徐々に落ち着く 自然な明るさへ クリーニングを継続 半年〜 着色が重なる 少しずつ戻る 追加の施術を検討 その後 元の色に近づく 生活習慣で差が出る 定期的に見直す 経過には個人差があり、期間の目安は一律ではありません

▲ 戻り方には生活習慣による差が大きくあります

まとめ|目標の時期と続けやすさで選びます

オフィスホワイトニングは医院で行い、短い期間で変化を感じやすい方法です。ホームホワイトニングはご自宅で毎日少しずつ進める方法で、変化はゆるやかなぶん色が戻りにくいとされています。日程が決まっているならオフィス、じっくり保ちたいならホーム、という選び方が基本になります。

いずれも自由診療(保険適用外)で、色の変化やしみ方には個人差があります。また、むし歯や歯周病がある場合は先に治療が必要で、詰め物や被せ物は薬剤では白くなりません。まずは今の歯の色と口の中の状態を確認するところからご案内しています。大阪市西区・九条のうえすぎ歯科クリニックまでご相談ください。

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出典・参考資料

  • 特定非営利活動法人 日本歯科審美学会
  • 公益社団法人 日本歯科医師会「テーマパーク8020」
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口の健康」
  • 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)医薬品情報

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状や治療の経過・効果には個人差があります。本記事で扱う治療には自由診療(保険適用外)が含まれます。詳しくは歯科医師にご相談ください。